ポイント
- Ciscoが今週の最高単価スキルとして君臨。平均・最小・最大すべて95万円と、ブレのない高水準を維持しており、ネットワーク系上位スキルの需要の底堅さが改めて浮き彫りになった。
- Pythonは案件数2件と今週のデータ内で最多件数を獲得。平均単価85〜95万円のレンジで複数案件が流通しており、汎用性の高さと安定した需要が数字に表れている。
- リモート対応についてはPythonが50%、Ciscoが0%と、スキルカテゴリによって明確な差が生じており、働き方の自由度を重視するエンジニアにとってはスキル選択が就業スタイルに直結する傾向が続いている。
スキル別単価ランキング(2026年6月10日〜6月16日)
| 順位 | スキル | 案件数 | 平均単価(万円) | 最低単価(万円) | 最高単価(万円) | リモート比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Cisco | 1件 | 95 | 95 | 95 | 0% |
| 2 | Python | 2件 | 90 | 85 | 95 | 50% |
※今週の集計対象スキルは上記2種。データが蓄積されるにつれ、ランキングはより多角的なものになっていく見込みです。
注目スキル解説
Cisco|ネットワーク系の「単価の壁」は依然として高い
今週のデータでトップ単価を記録したのはCiscoスキルを持つエンジニア向けの案件だった。平均・最低・最高すべてが95万円で一致しており、価格交渉の余地が少ない代わりに、最初から高水準が保証されているという安心感がある。
ネットワークインフラの設計・構築・運用に関わるCisco系スキルは、クラウド全盛の時代においても「物理・オンプレ基盤の守り手」として需要が衰えない。特に金融・製造・官公庁系プロジェクトでは、クラウドへの完全移行が難しい案件が多く、熟練したネットワークエンジニアの希少性が単価を押し上げている構図だ。
ただし、今週の案件ではリモート比率が0%という点は見逃せない。常駐対応が前提となるケースが多く、フルリモートを希望するエンジニアには選択肢が狭まる可能性がある。単価の高さと働き方の柔軟性を天秤にかけた判断が求められる。
Python|案件数の多さが示す「定番スキル」としての地位
今週の集計で件数トップとなったPythonは、平均単価90万円と依然として高水準をキープ。最低85万円・最高95万円というレンジは、スキルレベルや案件の難易度によって単価が上下しやすいPython案件の特性をよく示している。
データ分析・機械学習・バックエンド開発・自動化ツール構築など、Pythonが活躍するフィールドは多岐にわたる。そのため、単に「Pythonが書ける」というだけでなく、どの領域でPythonを使うかによって訴求できる案件の幅と単価帯が大きく変わってくる。AI・機械学習領域に特化したエンジニアほど、上位レンジの95万円前後に近づきやすい傾向がある。
リモート比率は50%と、今週のスキルの中では最も高く、場所を選ばない働き方を志向するエンジニアにも一定の選択肢がある点が魅力だ。
リモート案件比率
今週のデータ全体でリモート対応案件が占める割合を見ると、PythonとCiscoで明暗が分かれた格好となった。
Pythonはリモート50%と、2件のうち1件がリモート対応。一方、Ciscoは0%と完全オンサイト前提。スキルの性質上、ネットワーク機器に物理的にアクセスする必要があるインフラ系案件ではリモート化が難しいという構造的な課題が、数字にそのまま反映されている。
フリーランスとして柔軟な働き方を実現したいなら、リモート案件の多いスキル領域を積極的に伸ばすことが、収入面だけでなくライフスタイルの最適化にも直結する。
エンジニアへのアドバイス
今週のデータはサンプル数こそ少ないが、市場の方向性を読み取るうえで示唆に富んでいる。
単価を最大化したいなら、Ciscoに代表されるインフラ・ネットワーク系の専門スキルは依然として強力な武器だ。希少性が高く、代替が効きにくいスキルほど単価の天井が上がりやすい。ただし、常駐案件が多い点は覚悟しておきたい。
案件の選択肢の広さとリモートの両立を求めるなら、Pythonを軸に据え、さらにAIや機械学習・データエンジニアリングなど付加価値の高い専門領域へ踏み込むことが有効な戦略だ。単価レンジの上限を引き上げるためには、汎用スキルに「専門の深さ」を掛け合わせることが鍵となる。
来週以降もデータの蓄積とともにより詳細な分析をお届けする予定なので、ぜひ継続的にチェックしてほしい。